スイカを買った。
熊本の植木のスイカは有名なのだ。
そしたら、お店のおじちゃんが段ボールいっぱいのトマトをくれた。
なんだか、とっても得した気分になった。
おじちゃんもおばちゃんもくしゃくしゃと笑う人でとても優しい笑顔だった。
そしたら、思い出した。
数年前に住んでたアパート。
その下には一軒家が建っていた。
詳しいことはわからないがおじいちゃん(以下、じっちゃん)は1人暮らしをしているようだった。
ある日のじっちゃんとの会話。
つん:「じっちゃん、おはよう!」
じっちゃん:「おぅ!おはよう!今から出かけるんか?」
つん:「うん!今からお仕事よ!」
じっちゃん:「みかん、食うか?」
つん:「うん!食べる!」
じっちゃん:「ちょっと待っちょれ!」
つん:「じっちゃん!もう時間ないから今度でいいよ!」
じっちゃんはつんの話を聞かず、お家の中へ。
遅刻しそうだ…でも、じっちゃんに悪いし…とオロオロするつん。
じっちゃん:「ほれ、持ってきたぞ!今からそっちへ持って行くからな!」
急な崖を登るじっちゃん。
つん:「じっちゃん、危ないよ!」
それでも、無言で一生懸命登るじっちゃん。
じっちゃん:「ほれ!これ、甘いぞ」
つん:「じっちゃん、どうもありがとう!んじゃ、行ってくるね」
じっちゃん:「おー。気を付けて運転しろよ」
笑顔で見送ってくれた。
単身熊本にやってきて、初めての社会人生活。
本当に大変だったし、心細かったあの頃。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
そこを引っ越して、4年。
じっちゃん、元気にしてるかな。
今日はちょっとマジメなお話しだったね。
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