つん家とお隣をわけるフェンスの上を移動するネコ。
最近、つん家のお庭でお気に入りの場所を見つけたらしくたびたびやってきます。
このフェンスの上を何食わぬ顔でトコトコと歩きます。
バランス感覚に全く自信のないつんですが、対抗してフェンスの上を歩きたくなってきます。
フェンスと言えば、小学1年生の頃のつんのちょっと笑えないお話を。
小学1年生の夏。
家族と花火大会に行きました。
「お母さーん、花火が見えないからフェンスの上に登って見ていいー？」
少し離れたところで世間話をしているお母さんに聞きました。
本当は見えるのに、嘘をつきました。
そして、後ろ向きにフェンスにピョンと飛び乗りました。
すぐに降りて、また後ろ向きにピョンと飛び乗りました。
本当は花火が見えないんじゃなくて、ピョンと華麗に飛び乗れるのを誰かに見てほしくて何度も繰り返していたのです。
そんな時、お仕事終わりのお父さんが花火大会の会場に到着するのが見えました。
「今だ！」と思い、お父さんにも見てほしくてこれまたピョンと華麗に飛び乗りました。
その時です。
何度も飛び乗ったため、調子に乗ってきて勢いがついていたのです。
つんはそのまま勢いで後ろへ倒れ、ちょうどそこに停めてあった車のタイヤのホイールのボルトで頭を切りました。
大きな声を出して泣きました。
お姉ちゃんも弟もびっくりしてお母さんを呼びに行きました。
すると、状況を把握していないお母さんはこう言います。
「いいのよ、いいのよ。自分がやらかしたんだからほっときなさい」
「お母さん、違うんだって！大変なんだって！」
お姉ちゃんや弟の言葉を聞いてもお母さんは「いつものことだろう」と緊急事態とは思わなかったみたいです（つんは小さい頃、よくケガしてたしなぁ…）
そして、一緒に話していたどこかの奥様はこう言います。
「お子さん、血が出てますよ！」
お母さんはようやく事の大きさに気づきました。
見ると、つんの頭からは大量の血。
真っ白なTシャツは真っ赤に染まっていました。
お父さんの到着と同時に病院へ出発です。
花火大会は警備が厳しいため、通行禁止と言われました。
でも、車の中の大量の血を見て警察官が道をあけるように指示したそうです。
処置を終えた後、「ドーーーーン」と最後の花火が上がりました。
あれから21年。
未だにつんのつむじ辺りにはボルトの形をしたハゲが存在していることは言うまでもありません。
そして、得た教訓。
みんな、調子に乗るのはやめようね！（ウィンクしながら）