今朝、上着の裾に止まったトンボ。
触っても何しても30分くらいずっとしがみついていました。
「なに?なに?神様からの伝言?どうしましたか?」
尋ねるけど、何も言わずにジッとしてました。
トンボのハネって、本当に美しいね。
繊細な黒い線で構成されたハネ。
へぇ〜、これで空を飛ぶんだなぁ。
と感動して、しばらく観察していると、びゅうっと強い風が吹いて、トンボはバァッと飛び立ちました。
だけど、その勢いのまま地面に落下。
慌てて拾い上げると、ビリビリビリと痙攣して(本当に痙攣してた)、スーッと魂が抜けていくように大人しくなりました。
よーくお腹を見ると、弱々しく呼吸をしていました。
あぁ、良かった。
魂が抜けていく瞬間を見たような気がしてドキリとしたけど、なんとか呼吸していて良かった。
いつもなら、そのまま自然に返すけど、今日のトンボは何か大切なことを伝えに来たような気がして、そのまま自宅に連れて帰りました。
元気にならないかと日光浴をさせたり、制作中に世間話をしたりしたけど、静かに息を引き取りました。
瀕死状態の時はあっち向いたりこっち向いたりとバランスが悪かった体も、命が消えた後、真っ直ぐになってて、すごくビックリしました。
その造形の美しさにハッと息を飲んで、川へと返してあげました。
またいつか会えますように。
タイトルとURLをコピーしました