小さな頃から、よくこんなことを考えます。
誰かにとっての日常が、誰かにとっての特別な日かもしれない、と。
誰かにとっての日常の今日、どこかの誰かの命が生まれるかもしれないし、どこかの誰かの命が終わる日かもしれません。
誰かにとっての日常の今日、楽しくて笑顔になってる人がいるかもしれないし、失恋して泣いている人がいるかもしれません。
誰かにとっての日常の今日、怒りに満ち溢れて暴れている人がいるかもしれないし、大好きな人と初めてキスをして幸せな気持ちになっている人がいるかもしれません。
旅行に行った時、旅行先に住んでいる人の目に映るその光景は多分、特に変わらない日常に違いないけど、旅人にとっては全てがキラキラ輝いて見える風景だし、そこで起こることの全てが非日常の特別なものになります。
そして、団地を外から見た時、全て同じ造りなのに、その部屋の中にはそれぞれに違う日常を過ごしていて、違う生き方をしていて、全く違う空間や時間が流れています。
そんなことを考えていると、今自分がここにいることがすごく不思議で、なんだか面白くて、なんとも言えない気持ちになります。
欲張りだから、小さな頃は自分がいない場所で起こってる日常が知りたかったし、全てを知っていないといけないようなそんな気持ちになっていたこともありました。
今は、目の前のことだけ味わえたら十分幸せだと思えるようになりました。
そんな今日は、つんにとって「特別な日」でした。
だから、見上げた空も目に映る風景もそこに吹く風も、つんと会話をする人たちも信号待ちをする時間も食べるご飯も、全てが、特別なものに思えました。
今日、関わった人たちみんなの未来が明るく、幸せに満ち溢れていますように。
心からの願いを込めて。