ロゴのお話

★日記帳

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熊本に「塩辛専門店AttaAtta」という塩辛屋さんがあります。
その塩辛専門店AttaAttaさんの新しいロゴを制作させていただきました。
冒頭に「塩辛『専門店』」と紹介しておきながらなんですが、塩辛専門店AttaAttaさんは、塩辛『専門店』ではなくなります。
「塩辛とナッツ」を販売するお店へと変わります。
同時に、挑戦する人と共にあるマルシェ企業を目指して活動されることになります。
その想いを、この新しいロゴに込めて形にしました。

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ここからは、ちょっと小話。
私は、デザインはしません。
正確に言うと、デザインは「できません」
デザインする人って、本当にすごいなっていつも思います。
だって、クライアントから求められているものを形にして、たくさんの共感やその先にある売上も生んでるんです。
かつて、広告代理店のデザイナーをしていた時に、ことごとく自分にはデザインは向いていないと感じていました。
私をリアルにご存知の方ならお解りだと思いますが、根っからのアーティスト気質もあって「自分のフィルターを通して作品を表現する」ことしか能力のない私には、デザインはとてもとてもハードルが高いのです。
じゃあ、どうして今回はこの依頼を受けて、形に出来たのかというと、アッタアッタのサトルさんから

「デザインはしなくていいです。僕のオーダーは、『つんさんの世界観をそのまま表現してほしい』ただそれだけです」

という心強い言葉をいただいたからです。
私の世界観と感性を信じて全て任せてくださったことがとても大きかったのだと思います。
元々、自己肯定感が低い私にとって自分のテリトリーではない場所で戦うほど苦痛になるものはありません。
結果、「一体何が伝えたいのかわからないデザインの出来上がり」という末路が待っています。
「あなたの世界観そのままをオーダーします」という勇気のあるオーダーって、なかなか出来ないと思います。
事実、サトルさんは私が作ったロゴもショップカードものぼりもディスプレイも全てにおいて、一切のダメ出しをしなかったし、それどころか「良い!最高!」という言葉ばかりをくれました。
おかげで、異常に低かった自己肯定感が3mmくらい上がりました。
作家としてどう生きていきたいか、そんなことを日々考えて迷う日もありましたが、この依頼のおかげで一歩前に進めそうです。
ありがとうございます!

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