ご報告②

★日記帳

ふと振り返ると2024年ももう半年が過ぎようとしています。
ホームページの日記を最後に更新したのが2023年の12月。
2024年新年の挨拶もしないまま半年が過ぎようとしているなんて…(絶句)

というわけで、大切なご報告です。

最後に「第27回岡本太郎現代芸術賞(通称TARO賞)」にて入選したという内容の日記を書いていましたが、それの結果が2月16日に出ました。
最高賞の「岡本太郎賞」を受賞しました!パチパチパチ!
InstagramやnoteやFacebookやX(旧Twitter)では報告していたのに、肝心のホームページには何も報告をしていないという…(反省)

かなりの時間差ですが、受賞のご報告と一緒に、改めての私の想いを綴ってみようと思います。

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「あなぐまち」は、自分らしく生きられなかった子ども時代の私が、私自身の心を救うために生み出した世界(空想の町)です。
便宜上、「空想」と書いていますが、私にはリアルに見えている世界なので「現実そのもの」です。

幼少期から物が生きて見えるアニミズム的思考を持ち、現実世界でうまく生きられなかった私は空想の世界と現実の世界を行ったり来たりしながら、そこに住む「物」たちに励ましてもらったり癒やしてもらって大人になりました。
実は、ほんの10年前まで「周りの人もこんな風に世界が見えているのだろう」と微塵も疑わなかった私がこの特異性に気が付いたのが32歳の時でした。

「あなぐまち」を頭の中で生み出し共に生きた期間が約40年。
「あなぐまち」を作品として形にし始めて10年。
嬉しい時も悲しい時も苦しい時も、共に生きて来ました。
私には間違いなく見えている世界なのに、嘘つきだと言われたり、頭がおかしいと言われたり…といった辛く悲しい思い出もたくさんあります。
そんな「あなぐまち」が、岡本太郎賞を受賞したことで私のこれまで生きてきた時間を肯定してもらえたような、そんな気持ちになりました。

「どんなにバカにされても笑われても、あなぐまちのことを手放さなくて本当に良かった」と心から思います。

今回、受賞したことで本当にたくさんの方々が一緒に喜んでくださったこと、お祝いの言葉やお品をいただいたこと、現地まで足を運んで作品や私に会いに来てくださったことが、10年分(正確には40年分)のご褒美をもらったようで、何よりも嬉しいです。
誰かの貴重で有限な人生の時間を、私のために使ってくださることがどれほど有り難く、尊いものなのかを身を以て感じています。
本当にありがとうございます。

大人になった今でも、不器用な生き方しか出来ない私ですが、それも含めて「私」です。
今までもこれからも、「ありのまま、等身大の私」で生きていければ…と思います。
ここからどんな世界が広がっていくのか、今からとても楽しみです。
今までずっと応援し続けてくださった皆さんも、TARO賞をキッカケに知ってくださった皆さんも、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

美術家 / あなぐまちの管理人 つん

岡本太郎賞を受賞した《今日も「あなぐまち」で生きていく》 高さ4.5m×幅4m×奥行2.5m
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