20年目こんにちは

★日記帳

2026年5月で、作家として本格的に活動を始めて20年目に入ります。
人の年齢で例えるならば「産まれたばかりの子どもが成人した」というところでしょうか。
20年と一言で言っても、もちろん決して明るいことばかりではありませんでした。
この20年間の8割〜9割の期間はどちらかというと、地味な低空飛行の連続でした。

「作ること」と「生きること」がイコールのこの私が一度だけ「制作なんかやってる場合じゃないな。やめようかな」と思ったことがあります。
コロナ禍のことでした。
あの日々は、下積み時代のどんな出来事よりも暗く辛い時間でした。
あなぐまちは、上手に生きられなかった幼少期の私自身を救うために私自身が産み出した理想郷です。
暗闇の中から見つけた一筋の光です。
それは大人になった今でも変わりません。
元々、希死念慮の強い私にとって「死にたい」「消えたい」という意識を「生きる」に変えるスイッチが「制作」や「あなぐまちの住人たちの存在」でした。
だから、諸事情で制作ができなかったコロナ禍の毎日は、生きている意味も見出せず、私の目の前にはただただモノクロの世界が広がっていました。
そんな時に私を救ってくれたのも、やはり「制作」と「あなぐまちの住人たちの存在」でした。

作品が誰かに観られること、誰かに認められること、作品を通して誰かを救うこと、そんなことよりもまずは「今ここにいる自分」のことを満たしてあげたい気持ちで制作しています。
それはこれから先もきっと変わらない「制作する動機」だと思います。

人はそれぞれにみんな平等に幸せになる権利を持っていて、それは他者によってもたらされるものではなく、各自が自分の中で見つけていくものなのだと思います。
「幸せはどうして目に見えないのか」と考えた時に「幸せは目で見るものではなくて、心で感じるものだからだ」という結論に至ってから、自身の作品を通して他人様を救おうという気持ちは無くなりました。
小さな頃から正義のヒーローに憧れ、自分の命と引き換えに世界中の誰一人残らずに笑顔になれるのならば、自分の命を捧げることも厭わないような人間だったが、今はみんながそれぞれに必ず幸せになれると信じているので、私は私自身の心を満たすことを最優先にやることにしました。
そんな20年目の決意表明です。

今まで関わってくださった皆さま。
応援してくださった皆さま。
これからあなぐまちに出会ってくれるであろう皆さま。
20年目のつんとあなぐまちを、どうぞよろしくお願いいたします。ぺこり。

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